
こんな質問に答えます。
今回は読書感想文の書き方について解説いたします。
読書感想文といえば、夏休みの宿題のひとつ。

という人は、多いのではないでしょうか。
また、悩んでいるお子さんに対してもどのように書き方を教えたらいいか
親御さんも同様に悩む課題でもありますよね。
この記事ではそんな、読書感想文のついて悩んでいる人に向けて
例文やポイントを含めた、書き方を解説。
読書感想文は、5つの項目で構成すると上手に書くことができます。
この解説を読んで、先生にも褒められるような素敵な感想文を書いてみましょう!
もくじ
1.【読書感想文の書き方】小学生(低学年)向けの5項目を解説!
感想文の文章構成は、下記の①~⑤の流れを掴むと
きれいで読みたいと思えるような素敵な文章が出来上がります。
ポイントも併せて、順にご説明していきます。
①この本を選んだ理由
どの本をどういった理由で選ぶかは人それぞれです。
みんなそれぞれきっかけがあって本を選びますので
その理由を書くことによって自分らしさが表現され、より読みたくなる文章になります。
まずは自分なりの理由を書くことがポイントになります。
②本のあらすじ・内容
次に、その本のストーリーを簡単に説明します。
この時、詳しく書きすぎず、簡潔に書くようにすることがポイントです。
③最も印象に残っている場面
あらすじを簡潔に説明した後に、印象に残っている場面をあげましょう。
この場面の説明も簡潔に。なぜ印象に残っているかも書けるとよりいいでしょう。
また、読書中に印象に残っているページに付箋など印をつけて置くこともおすすめです。
後から読み返せますし、複数ある場合、どれが一番印象的かも思い出しやすくなります。
④自分の体験・自分だったらどうするか
③の印象に残っている話から、実際自分自身に置き換えてみたり
似たような経験をしたことを書きましょう。
その本に対して共感や批判した感想文を書くことで、より話を広げられます。
⑤今後にどう活かすか
本を読んだことで学んだこと、そこから学んだことを
今後どう活用するのかを書きましょう。
本を読んで、「おもしろかった」だけでなく
「どこが印象的で、自分は○○思った」という感想を書くことで
読書をしたこと、感想文を書いたことへの意味が大きく変わり
お子さんの更なる成長にも繋がりますね^^
2.小学校低学年向けの読書感想文の【例文】を1つご紹介!
前述では自分で上手く感想文を書けるよう文章構成のお話をしました。
ですが小学生低学年のお子さんではまだ自力で考えることも難しい
といったことも多いと思いますので、例文を1つご紹介いたします。
ぜひ参考にしてみてください^^
(例文)本:あらしのよるに
「ぼくは「あらしのよるに」という本をよみました。
なぜこの本をえらんだかというと、友だちが学校でよんでいて、おもしろいと言っていたのでぼくもよんでみたいと思ったからです。
よんでみるとすごくおもしろくて毎日むちゅうでよんでしまいました。
この本は、あるあらしの夜に小屋にかけこんだヤギとオオカミが、まっくらなところで正体もわからないままともだちになり、
つぎの日にヤギとオオカミがまち合わせしておたがいの正体を知るというお話です。
この本をよんで、ぼくがいちばんいんしょうにのこったのは、あらしが止んだつぎの日におたがいの正体を知るというばめんです。
ほんとうだったらオオカミがヤギを食べてしまいそうなのに、友だちだから食べなかったことが、やさしくてすごいなと思いました。
ぼくがオオカミだったとしたら、肉食なので食べてしまうと思います。
ぼくもごはんがだいすきなので、おいしいものが目の前にあったらがまんできないと思います。
でもこの本のオオカミはちがって、友じょうを大切にしたから、ぼくも友だちは大切にしようと思いました。
そして、がまんすることも時には大切なんだなと分かったので、これからはなんでもわがままを言わず、オオカミのようにやさしい人になりたいです。
この本をおしえてくれた友だちも、これからももっと大切にしていきたいです。」(全557文字)
いかがでしょうか。
原稿が1枚400文字でしたら、2枚目に少し入るくらいになります。
あらずじのところをどう簡潔にまとめるかが難しいところだと思いますので
ぜひ親御さんも一緒に考えてあげてください^^
3.悩む人へ!【書き出し・はじめ】に書くことのヒント4選!
読書感想文の書き出しについて、どのようにはじまればいいかわからない方へ
4つのヒントをご紹介いたします。
感想文の書き出し・はじめに書くことで大きなポイントは
「きっかけ」・「理由」
を書くことです。
ではその中でのヒントをご紹介いたします!
①まずは何を読んだかを書く。
「ぼくは、『○○』という本をよみました。」
まずはこの文章からはじめると簡単に書きだすことできます。
②「なぜこの本をえらんだかというと・・・」からはじめる
きっかけや理由を書く際、この出だしからはじめると書きやすいです。
いきなり理由を説明するより、前置きを挟むことで文章もきれいになります。
③「・・・だからです」で終わる
②を使った文章の最後は「・・・だからです」を使いましょう。
そうすれば完璧な理由を説明している文章のできあがりです。
④きっかけ・理由は必ずある
「なんとなくこの本にした」と思っていても
その本と出合ったきっかけは必ずあるはずです。
『図書館で目にとまった』、『前から名前だけ知っていた』
そういった理由も、立派なきっかけです。
どうしてこの本にしたのか今一度思い出すと、理由がないと悩んでいる方も
スムーズに書けるのではないでしょうか。
4.悩む人へ!【終わり】に書くことのヒント3選
前述でははじめに書くことのヒントをご紹介しましたので
次は終わりに書くことのヒントをご紹介したいと思います。
終わりに書く際のポイントは
「自分の考え」と「まとめ」です。
①登場人物の立場になって考えてみる
「自分だったら・・・」という考えを出すためには
まずは主人公や登場人物の立場になって想像することが大切です。
それに対して共感してもいいし、批判してもいいので
どう思うかはひとぞれぞれなのが、感想文の醍醐味です^^
②登場人物の感情を読み取ってみる
本の文章にははっきりとは書かれていない、感情を読み取り
「○○のとき、△△(登場人物)はきっと~~だと思って、○○したんだと思います。」
というように書くと、その本に寄り添って読んだことが伝わってきます。
③読んだことによってどうしたいかを書く
読んだ本の影響でどのようにしたいかを書くと、まとめに繋がります。
例文でも書いたように
「ぼくも友だちをもっと大切にしたいと思います」という
登場人物の行動により影響を受けた思いを表してみましょう。
5.感想が思い浮かばなくて【書けない時】の対策3選
どうしても感想が思い浮かばなくて感想文が書けない・・・
そんなときの対策をご紹介します。
①物語に対して疑問を持ちかける
「こういう場面がよかった」「ここの言葉が感動した」という感想が出てこない場合は
「なぜ△△は~~なんだろう?」
という疑問をなんでもいいので、あげてみてください。
そこから自分なりの考えを書ければ、それも一つの感想文になります。
特に小学生低学年は、好奇心旺盛でなんでも疑問が生まれる時期だと思いますので
親御さんも、一緒に「なんでかな?」と考えてあげるとグッと幅も広くなるのではないでしょうか^^
②もう一度読み直してみる
もしかしたら本文をよく読めていないのかもしれません。
同じ本を一から読み直すのは、とても大変ですので
部分的に読み直すことも一つです。
③違う本を読んでみる
難しすぎたり、逆に簡単すぎたり、自分の好みでない本だと
共感することもできず、感想が出てこない場合ありますので
時間があるのであれば、別の興味の本を新たに読んでみましょう。
その本が自分にピッタリな物語であれば、たくさん感想も出てくるかもしれません^^
6.まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、小学生低学年向けの読書感想文の書き方について解説いたしました。
読書感想文はどのように書けばいいか、誰もが悩む宿題だと思います。
ですが解説した5つの文章構成を参考していただければ
きれいな感想文が出来上がるのはないでしょうか!
また文章が苦手な子も、本の内容に対して共感や思いがあれば
文字に書けなくても、書ける内容で出てくるはずです。
あとは親御さんが隣でサポートして、より充実した感想文を仕上げてください^^